エボラ出血熱日本上陸はあるのか?対策はあるのか?
最近、デング熱の国内感染の問題でこの話題が日本国内で語られることが少なくなってきたので
今現在2014年9月5日時点でわかっていることを
まとめておきたいと思います。
“2014 West Africa Ebola virus outbreak situation map” by Centers for Disease Control and Prevention (CDC) – http://www.cdc.gov/vhf/ebola/resources/distribution-map-guinea-outbreak.html. Licensed under Public domain via ウィキメディア・コモンズ.
☆2014年西アフリカエボラ大流行
なぜこのように感染が拡大してしまったのでしょうか?
2013年のギニアで感染が始まり2歳の男児がエボラ出家熱に感染して亡くなった。また母と姉、祖母も感染し死亡したがそのときは
誰もエボラ出血熱だとは思わなかったようです。
なぜなら、ギニアでは先進国のように医療機関や病気に対する知識、公衆衛生が乏しいからです。
また、水不足で手も洗えないという状況にあるところすらありました。
今回の大流行の4カ国での1日の死者はラッサ熱14人、下痢404人、マラリア502人、HIV/エイズ685人
(エボラの死亡者は1日4人)
となっていて、空気感染や蚊で感染しないエボラ出血熱は対策の必要性が意識されにくいのが原因の一つとされています。
また、いままでのエボラウィルスより潜伏期間が長くなっていることも拡大に関与していると思われます。
通常は7日程度で発症しますが今回はやっているものは長いと20日ほども
潜伏期間がある場合があると考えられ、なかなか症状が出ないことが流行に拍車をかけているようです。
(ナイジェリアにエボラを持ち込んだリベリア系アメリカ人のPSは、妹からエボラ感染されたとされるが
妹の隔離からPSの発症まで3週間以上ある、潜伏期間は3週間以上ある可能性がある。)
3月末には西アフリカ諸国経済共同体は国際支援が必要だと声明をだします。
欧州委員会は50万ユーロを拠出し3月31日にはアメリカ疾病予防カンリセンターは5名のチームを派遣します。
が、そんな対応をあざ笑うかのように感染は拡大します。
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6月23日には国境なき医師団は「制御できない状況だ」と声明を発表し7月25日にはナイジェリア最大の都市ラゴスで
アメリカ国籍をもつリベリア人が男性が感染死亡しました。
7月27日リベリアが自ら国境を封鎖、8月には南アフリカが感染3カ国からの入国を禁止
ケニア政府も感染3カ国を経由する外国人の入国を禁止
し、サウジアラビアは3カ国からのメッカへの巡礼のためのビザ発給を停止しました。
アメリカやイギリスなども渡航自粛勧告をだしました。
航空業界もブリティッシュ・エアウェイズがリベリア、シエラレオネを発着する全便を停止し運行停止期間を2015年まで延長する方針を出しました。
“Diseased Ebola 2014” by Leopoldo Martin R – 投稿者自身による作品. Licensed under CC 表示-継承 3.0 via ウィキメディア・コモンズ.
感染者、死亡者数ともにどんどん上がっているのがわかります。
2014年9月5日の時点で確認されている
合計患者数は3967人 合計死亡者数は2105人になっています。
ちなみに2014年3月時点では感染者数は49人、死亡者数は29人でした。
デング熱は蚊で感染したがエボラウィルスは蚊でかんせんんするのか?
厚生労働省のHPでは
エボラウイルスに感染し、症状が出ている患者の体液等(血液、分泌物、吐物・排泄物)や患者の体液等に汚染された物質(注射針など)に十分な防護なしに触れた際、ウイルスが傷口や粘膜から侵入することで感染します。一般的に、症状のない患者からは感染しません。空気感染もしません。
と、なっています。http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/ebola_qa.html
が・・・
何故防護服を着た医療従事者に感染するのか、原因は解明されていない。
しかし、マラリア原虫を媒介するハマダラカが、吸血したての人の新鮮血を媒介しているという学説が浮上している。
吸血後、何時間以内に刺咬されたら感染する確率があるのか、研究成果が待たれている。
と、ウィキペディアにあります。
ええ!蚊で感染する可能性があるってことですか??
やめて、怖すぎる。
ハマダラカの仲間は日本にも生息しています。
日本列島においても、マラリア原虫に感受性があり
各地でかつてマラリアの流行に寄与した
種のハマダラカ(南西諸島のコガタハマダラカや
北海道以南各地のオオツルハマダラカ)が依然として個体群を維持している。
怖すぎます。蚊は怖いですね。
一応デング熱の関連で蚊の駆除方法を紹介したページもあるのでそちらもよかったら読んでみて下さい。
参考 ウィキペディアhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%9C%E3%83%A9%E5%87%BA%E8%A1%80%E7%86%B1
☆もし日本に入ってきたら?対策は?
もし、万が一エボラに感染したら??
保健所もしくは医療機関に連絡して支持をあおぎましょう。おそらく大抵の人はその前に体調を崩して
医療機関にかかると思われますが念のために。
また、一類感染症に感染した疑いのある人について医療機関等から連絡があった場合
国立感染症研究所で迅速に検査を行い、感染の有無を確認する体制が整備されています。
検査の結果、感染していることが明らかになれば、患者は感染症指定医療機関に移送され
感染防御対策の施された病室において適切な医療が公費により提供されることになります。
と、攻労働省のHPにもあります。
エボラウィルスはエンベロープというアルコールなどに弱い構造なので
アルコール消毒や石鹸による手洗いの徹底で感染の危険を減らすことが出来ます。
ただし、この先大規模な変異を起こさないという前提ですが。
キッチンハイター次亜塩素酸ナトリウム(塩素系)も効くのでこういったもので清潔に保つことが
日本に万が一エボラが上陸したら重要になります。あとは、飛まつクシャミなどを道行く人から
かけられても大丈夫なようにマスクをする。ということでしょうか?
アビガン(ファビピラビル)
富士フイルムホールディングスの傘下企業富山化学工業が開発したインフルエンザ治療薬『ファビピラビル』はウイルスのRNAポリメラーゼの阻害薬で
疫病のマウスモデルにおいてエボラウイルスを排除する効果が確認されているそうです。エボラの治療に使えるといいですね。
世界に経済的な混乱(航空路線の一時停止や国境閉鎖など)
がありますが、それでも人の往来がある以上はなかなかエボラ流行が収束するのは難しいと思います。
WHOは封じ込めは可能だ。といってたのにいまでは西アフリカでかつてないほどの大流行です。
完全に人の流れを止めないでもインフルエンザと違い、感染しにくいから大丈夫だろう、といってはいますが
今のこの状況をみて本当にそうか?と思ってしまいます。
デング熱の時の対応もそうでしたが、軽く見すぎているのでは?と思ってしまいます。
軽く見積もってあとから代償を払うというのは毎度のことのような気がします。
デング熱で最初の対応が必ずしも徹底しているとは思えませんでした。
デング熱が発生していることが明らかなのに
●公園の一部しか殺虫剤をまかない
●公園の閉鎖もしない
●防災訓練を2000人規模で感染が起こった場所の付近で執り行うなど(都を擁護すると虫除けスプレーなど一定の対策はしています)
防災訓練の日程ををづらす、寒くなってからおこなうなどスケジュール調整は大変かも知れませんが
デング熱の重症な患者を出す可能性をあげるよりは
ましな気がします。それに伴う費用はもちろんかかると思いますが。
デング熱は重症化しなければ決して危険な感染症であるとはいえないかもしれませんが
本当に危険な病原菌が入ってきたときに似たような対策で後手後手に回るぐらいなら
このような機会に訓練だと思ってすぐに今やっているような公園閉鎖、蚊の駆除をおこなっても良い気がします。
エボラは本当にアフリカ内でとどまるのでしょうか?
今後の行方が気になります。
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