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第三回将棋電王戦みどころは?人間はリベンジなるか!その2

公開日: : 最終更新日:2014/03/14 将棋電王戦

●第3回将棋電王戦みどころは?人間はリベンジなるか!その2

 

その1ではコンピューター将棋と電王戦の歴史をざっと

見ていきましたが、では

 

第3回将棋電王戦はいったどのようなものでしょうか?

第2回とどういった点でルールが違うのでしょうか?

 

見所はいったい何でしょうか?

 

ウィキペディア

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BF%E5%B0%86%E6%A3%8B#.E4.B8.96.E7.95.8C.E3.82.B3.E3.83.B3.E3.83.94.E3.83.A5.E3.83.BC.E3.82.BF.E5.B0.86.E6.A3.8B.E9.81.B8.E6.89.8B.E6.A8.A9

☆ 第3回将棋電王戦

公式HP

http://ex.nicovideo.jp/denou/

持ち時間チェスクロック方式の各5時間、切れたら1分将棋。

午前10時開始、昼食休憩12~13時、夕食休憩17時~17時30分。

関西在住の棋士には2013年11月30日、関東在住の棋士には12月1日に

第3回電王戦本番用ソフトとハード(Intel Core i7 Extreme4960X EE 3.6GHz 6コア)が貸し出された。

先後は2013年12月10日に、内閣総理大臣であり将棋文化振興議員連盟に所属する安倍晋三の振り駒により決められた。

後述のとおり、さまざまな場所で開催されるが、その事について森内俊之竜王・名人は「キン肉マンのようですね」とコメントしている。

主催者の川上量生は「電王戦は週刊少年ジャンプの影響を受けていて、ジャンプがなければ電王戦はなかった」と言っている[56]

 

  • 第1局: 2014年3月15日- 先手:菅井竜也五段 vs 後手:習甦(開発者 竹内章)、 有明コロシアムで開催予定。

  • 第2局: 2014年3月22日- 後手:佐藤紳哉六段 vs 先手:やねうら王(開発者 磯崎元洋、岩本慎)、両国国技館で開催予定。

  • 第3局: 2014年3月29日- 先手:豊島将之七段 vs 後手:YSS(開発者 山下宏)、あべのハルカスで開催予定。

  • 第4局: 2014年4月5日 – 後手:森下卓九段 vs 先手:ツツカナ(開発者 一丸貴則)、小田原城で開催予定。

  • 第5局: 2014年4月12日- 先手:屋敷伸之九段 vs 後手:ponanza(開発者 山本一成、下山晃)、将棋会館で開催予定。

 

 

日程は3月15日から4月の12日まで

毎週土曜日に対局していくものです。

 

☆第3回大会はここがルール上変更になりました。

http://news.mynavi.jp/articles/2013/08/22/denou3/

 

第3回はハードが統一

 

1 今までは開発者がクラスタという複数台のパソコンをつないで計算速度を稼ぐ

ということがでできましたが今回はそれはなしです。

主催者側が用意した統一ハードでおこなうということが決まりました。

 

2 「プロ棋士側には本番と同じソフトおよびハードで事前に練習対局できる環境が提供される」

という新ルールもあります。

 

前回大会では、ソフトを提供するかどうかは開発者の意思に任されており

提供したとしても本番までに改良を加えるのは自由であったため

こちらもプロ棋士側に優位となるルール変更であるといえます。

 

3 持ち時間が1時間増えて5時間になりました

 

さて、上に示された点を皆さんはどう思いますでしょうか?

かなりソフト開発者に不利な内容であると思いませんか?

 

 

この方法だと、人間はコンピューターの対策をし放題でコンピューター側は

もういっさい本番までまだ時間があっても設定をいじることができない。ということでもあります。

統一ハードといいコンピューターには少しつらい条件であると思います。

 

 

が、それにはそれなりの理由があります。

第2回大会貸し出されていたものに対して練習はしても本番では違う調整ができてしまうので

まったく別物(というわけではないでしょうが)となったソフトを相手に戦い結果として棋士が敗れてしまいました。

時間がなくなって1分将棋をしてしまったということもあります。

 

 

また、こういっている人は少数ですが、計算速度をパソコン何台も何台もつなげるのは何人もで考えているのと同じではないのか?

ただでさえミスが少ないのに、といった不満があり(ひとつのCPUにコアがいくつも乗っている次点でそれはどうかと思いますが)

棋士は一人で闘っていますから

感情的にはわからないでもないですが。

 

 

ソフトの性能でなく「ハードの性能でのごり押しじゃないかという開発者同士

「ソフトの性能を競う」ということに反する可能性があるとのこともあったようです。

しかし、少ない台数で勝利するソフトもあったので数を増やせばいいというものでもなく

ハードにあったプログラムが重要であるようですが、基本的には数が多いほうが有利ということが

あるようです。ですから今回のルール改正はソフト開発者側には不利だということがいえると思います。

 

 

今回の一番大きな人間の有利さはソフトを貸し出してもらい本番

同じ条件で練習ができることです。

 

つまり、プログラムなので「同じように指す癖」を探し出せばまさにゲーム感覚で「はめ殺す」ことができる可能性が高いです。

実際第2回電王戦では:阿部光瑠四段はソフトの癖を見抜いてそこをつきました。それに去年の年末におこなわれた

船江恒平五段は今回の条件と同じ状態でリベンジマッチをおこない勝利しています。

それは汚いという人はちょっと待ってください。

 

プロ棋士たちの強さは一体なんでしょうか?

 

もって生まれた能力もあるでしょうが、彼らの強さは「棋譜の研究」であり「定石の研究」の歴史でもあります。

つまり、相手を研究することです。新たな定石が生まれそれに対する対策が将棋を強くするのです。

しかし、第2回大会は相手を研究することができない棋士もいたのです。

 

 

だからといって今回の条件がフェアだとはいえないと思います。

寸前までソフトの設定をいじることぐらいはできても良かったとおもいますが。

 

ここには、ネットで言われていたいろんな意見を読んで思ったことを書いていますが

やはり、コンピューター将棋はまったくコンピューターのほうにハードの制限

を取り払うと

 

人間としては短期決戦では不利であるということなのでしょうか?

 

人間の将棋の場合6月から翌年の3月までに亘ってリーグ戦を行い、その成績に応じて次期のクラスと順位が決まるので

そういったものをおこなっていけば勝率いくつというふうになっていくと思います。

が、ミスが少ないコンピューターが緊張している人間よりは

有利な気がします。

 

人間は緊張、ミス、読み間違いがるかもしれませんが

コンピューターは単純に読みまちがいしかありません。

わずかなさを競う競技でこの差は大きいです。

 

それでも、第2回のGPS将棋は強かったと思いますが。
将棋の神様に一番近い存在だったといっている人もいました。

そんなGPSでも
数多く対戦していけば相手(コンピューター)への対策が進むかもしれません。

 

たとえば第2回大会で塚田9段が入玉して持将棋に持ち込んだときは

おもしろいと思いました。ネットでは最初なんで塚田を出すんだ!みたいな声が多かったのに

最後はさすがプロの意地をみせたな!みたいな論調になっていて笑いました。

もうひとつネットで見つけた発言で気になるものがありました。

 

正確ではないかも知れませんが

将棋としてみるべきものはなかったが人工知能(AI)研究

のひとつとしてみれば注目に値する対局だった。

 

というものです。なぜでしょう?

 

☆私のお勧め見所

 

上に書いてあった意図としては

将棋としては入玉するという、あまり普通に指していれば

なさそうな対局です。そして、その結果コンピューターはト金を増やし入玉した相手をつまそうとしました。

 

その合間をぬって塚田9段は持将棋で重要な大ゴマ(飛車角)をつませにいったのです。

大ゴマ5点そのほかのコマは1点ですから、大ゴマを数多く金や銀を犠牲にしてもとれたらいいのです。
(ちなみに王将は0点)

その戦法でコンピューターから大ゴマをもぎ取っていくさまは、さすがプロといった感じでした。

 

現在のコンピューターはそういった思考ができないのです。

 

相手の意図を読み取れないのでそうなります。そうしたプログラムを組めばいいのですが

そうするとその分計算速度をそちらに割かないといけません。

そうすると、純粋な将棋の強さが弱くなってしまいます。

(右を向きながら、左からくることに対処するのは大変ですよね)

 

 

一見当たり前のことですが

どうやって自分の行動を決めるのかという人工知能研究にはとても重要なことであり

今現在のコンピューター将棋のプログラムの欠点をさらけ出した対局であったと思います。

 

将棋だけでなくAI研究としての見所があるというのがこの大会の意義だと

思います。どうやってコンピューターが考え手を決めていくか

その過程を調べることで、人間により近い考えるコンピューターに

近づいていくという考えかたです。

 

将棋に興味がない方はそちらのほうに注目するのもいいかもしれませんね。

今回の見所は前回とは違い棋士有利の条件です。普通に考えたら棋士が勝ちます。

自分たちは対策できて相手は対策できないのですから。

 

しかしです。さきほどゲームのハメ技のように「はめ殺す」といいましたが、同じように指しても

今のソフトは同じ手でいつも返してくるとは限らないんですね。

 

最適な手を見つけられるか?指し間違いなくさせるか?

いつもとコンピューターが違うように指したときに対応できるか?

そこが人間勝利の分かれ目です。そこが上手くいけばリベンジなるでしょう。

 

 

ソフト側は本番でいつもと違った手をさせるかどうか?

あとは、緊張した棋士が指し間違いを起こすこと。

勝ち目があるとすればそこに漬け込むことができるかどうかでしょうか。

 

 

たぶん今回は棋士がミスしなければかつでしょう。第4回電王戦に今回の結果を踏まえて

またルールが変更されるとおもいます。

 

これで、コンピューターが前回と同程度かったらコンピューターの強さが本物で

対応力がすごいことが証明されます。(対策をプロにとられてもまけないのですから)

 

どうなるか結果が楽しみです。

 

第三回将棋電王戦みどころは?人間はリベンジなるか!その1

 

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