第三回将棋電王戦みどころは?人間はリベンジなるか!その1
●将棋電王戦とは??
まず将棋電王戦を見る上で抑えておきたいポイントはこちらです。
見所がわからなかったらせっかくこんなイベントがやっているのに
もったいないですよね。
参考ウィキペディア
コンピューター将棋の歴史はコンピューターとソフトの発展の歴史でもあります。
1980年代後半には、多数のコンピュータ将棋プログラムが誕生しており
ファミリーコンピュータのゲームソフトとしてもコンピュータ将棋が製品化されるようになりました。
森田の将棋などが有名ですね。
うちの将棋好きの父もファミコンで、スーパーファミコンでとせっせと指していました。
そうしたソフトが出てきた結果として「どのプログラムが最も強いのか」という興味を惹くこととなりました。
そこで出てきたのが
「世界コンピュータ将棋選手権」です。
回数を重ねることによって切磋琢磨し、強さを増していきました。
はじめは当分人間をこえることはできないであろうといわれていたコンピューター将棋ですが
コンピューターの発展とともにその強さを増していきました。
2005年にはコンピュータ将棋ソフト「TACOS」が同じくプロ棋士の橋本崇載とイベントで平手の対局。
結果は橋本の勝ちとなったが、TACOS は橋本を敗北寸前まで追いつめた[23]。
この事態を重く見た日本将棋連盟は、2005年10月15日、全棋士と女流棋士に通達を出し
連盟に無断で公の場でコンピュータ将棋と対局しないこととした[24]。
そして、
2007年には、Bonanzaとタイトルホルダーである渡辺明(竜王)との公開対局(平手)が行われました。
Bonanzaの使用したコンピュータはIntel Xeon X5355 2.66GHz×8cores、メモリ8GB、1秒間に400万もの手を読みました。
結果は渡辺明(竜王)の勝利におわったが、プロ予備軍である奨励会の初段から三段の実力に相当するとの高い評価を受けました。
ここから現役プロの対コンピューター公開将棋はしばらくおこなわれなくなります。
将棋という強さを競う勝負において、プロが負けてしまったらその存在意義を問われる、ということでしょうか?
確かに陸上競技は早さを競うものですが、車などには勝てませんが
それをもって陸上競技がなくなるとはいえません。
もちろん、将棋と、走るではそもそもの土俵が違いすぎて比較にならないかもしれません。
将棋の強さというものについてはあとでもう少し説明します。
☆ 2011年
コンピュータ将棋電王戦」
の概要が発表された。2011年世界コンピュータ将棋選手権の優勝ソフト
「ボンクラーズ」と米長が2012年1月14日に対局し
この対局を
「第1回電王戦」
として以後継続的にプロとソフトの対局が行われることとなりました。
結果は「ボンクラーズ」の勝利に終わりコンピューター将棋の強さを見せつけました。
☆2013年
「第2回電王戦」
将棋連盟の会長であった米長邦雄永世棋聖がなくなった後に開催されたこの対局ですが
現役棋士と将棋選手権で特現役A級棋士である三浦弘行八段が
約700台のクラスターという巨大マシンとはいえ
コンピュータに敗れたことが注目されました。
●第1局: 2013年3月23日 – 先手:阿部光瑠四段 vs 後手:習甦(しゅうそ、開発者 竹内章)
人間の勝利(113手)
コンピューターはXeonE5-2687W(3.1GHz 8コア)2台を使用。1秒間に1100万手読みます。
●第2局: 2013年3月30日 – 後手:佐藤慎一四段 vs 先手:ponanza(開発者 山本一成)
コンピュータの勝利(141手)
コンピュータは自前のものと貸与された計10台のサーバーをクラスタリングして使用して
1秒間に4000万手読みます。
「正式ルールで行われた、現役のプロ棋士戦」に初めてコンピュータが勝利した
●第3局: 2013年4月6日 – 先手:船江恒平五段 vs 後手:ツツカナ(開発者 一丸貴則)
コンピュータの勝利(184手)
輸送中にコンピュータが故障したため、前日のイベントで使用された
別のコンピュータ(Intel Core i7 Extreme 3970X 3.5GHz 6コア)を使用し
本来使用予定のコンピュータより2割程スピードが増す事になりました。1秒間に480万手を読みます。
●第4局: 2013年4月13日 – 後手:塚田泰明九段 vs 先手:Puella α(開発者 伊藤英紀)
引き分け(持将棋)(230手)
持将棋とは?
将棋を指していると、玉が相手の陣地に入ってしまい、詰む見込みが無くなることがある。これを入玉という。
持将棋とは、両方の玉が入玉し
お互いに詰む見込みが無くなってしまった時に特別ルールとして、駒を点数として数え、勝敗を決めることである。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%FD%BE%AD%B4%FD
コンピュータはIntel Core i7 3960X(3.3GHz 6コア)、3930K(3.2GHz 6コア)
2600K(3.4GHz 4コア)をクラスタリングして使用しています。
●第5局: 2013年4月20日 – 先手:三浦弘行八段 vs 後手:GPS将棋(開発者 田中哲朗・森脇大悟[・金子知適、副田俊介・林芳樹・竹内聖悟)
コンピュータの勝利(102手)
東京大学田中哲朗研究室にあるコンピュータをマスターとし、東京大学駒場地区キャンパスの
情報教育棟にある学生用の667台のiMac(Intel Core i5 2.5GHz 4コア)をスレイヴとして使用するクラスター構成で
1秒間に2.7億手を読むことができるそうです。
第2回将棋電王戦の結果は対戦成績はプロ棋士の1勝3敗1引き分けとなりました。
そして第3回将棋電王戦につづきます。
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