百度IME使用するとパソコンに入力した全ての文字情報が同社のサーバーに送信されることが判明！？

●百度（バイドゥ）IME使用すると

パソコンに入力した全ての文字情報が

同社のサーバーに送信されることが判明！？

記事　

利便性を求めるが故の過失か？それとも仕組まれたプログラムか？

いま、ビックデータを扱う企業の情報収集の方法が問われるところに来ている気がする。

福島県は２７日に職員に貸与しているパソコンに中国のインターネット検索大手

「百度（バイドゥ）」

が無償提供する日本語入力ソフト「バイドゥＩＭＥ」がインストールされ

同社のサーバーにデータが自動送信されていたと発表した。

うち４台は個人情報を扱っており、外部に流出した可能性があるという。

県によると、自治体の被害が明らかになったのは初めてとみられる。

この問題は変換ソフトとして変換ソフトを使っているユーザーが

「どのように打ち込みどんな漢字や記号に変換しているか」という

情報を集めることが目的ではあるが、それが、変換したすべてを送るということは

やはり問題が大きいといわざるを得ない。

今回は自治体の個人情報が勝手に送信される、後述するが「クラウド」型なら日本語変換されたら

そのデータは一度サーバに送信される。変換の結果が戻ってくるので「百度（バイドゥ）」

は問題ないとしているが、自治体のデータなので不安はある。

自動的に変換されたデータが人の手を介さないで戻ってくるなら問題ないようにも見える。

が、会社の誰かがそのデータにアクセスできるとなればデータの悪用が現実味を帯びてしまう。

これだけブロードバンドのネットワーク環境が構築されてしまった現在では

テキストデータなど一瞬で送信されてしまう。

が、その情報が個人情報、クレジットカードの暗証番号などであったら問題は

大きいといわざるを得ない。集められた情報がどう扱われ

誰が閲覧、アクセスできたのか？

業者転売など悪用することができる可能性のある情報だけに恐ろしい。

変換の精度を上げるためには使用者からの変換情報を集めるのが効率がよいのはわかる。

が、その集められた情報はどのように扱われているのか気になるところだ。

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バイドゥでは許諾を得られないユーザーについてはログ情報の取得を行っていないとしているし

Baidu IMEについては、事前許諾の設定が見つけにくい点を26日より改善したとしている。

が、事前許諾の関係する箇所が見つけにくいというのは充分に問題だと思う。

今回の送信対象となるデータは二つ。

1　アプリケーションログを数時間おきに管理サーバーに送信する「ログセッション」

2　入力内容を辞書サーバーに送信してリアルタイムで変換結果を返す「クラウド変換」

である。

自分が変換したデータの蓄積である「ログセッション」は変換精度の向上や今後のアプリ開発のための基礎情報としてのみ活用するもので

一定期間保存後には破棄すると説明している。

が、これも集められてデータをどう扱っているかはわからない。関係者が削除される前に勝手に持ち出される可能性も否定できない。

また、入力内容を辞書サーバーに送信してリアルタイムで変換結果を返す

「クラウド変換」は、入力内容を送信して変換候補を返すもので

保存はされないという。

ただし、Simejiについては調査した結果、ログセッションがオフの状態でも

一部のログデータが送信されていた事実を確認したという。

これも恐ろしい事実だ。

一応会社側はアップデート時のエラーだといってはいるが、自分の意思で接続を切っているの

にもかかわらずデータが送られるというのはやはり問題だ。

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中国検索最大手「百度(バイドゥ)」製の日本語入力ソフトについて

使用するとパソコンに入力した全ての文字情報が同社のサーバーに送信されることが分かり

内閣官房情報セキュリティセンター（ＮＩＳＣ）や文部科学省は、中央省庁や大学

研究機関など約１４０機関に使用停止を呼びかけた。

日本語入力ソフト

かなや数字で打ち込んだ文字列について、どんな漢字を当てるかの候補が表示され、利用者が画面上で選択する。

ジャストシステム社の「ＡＴＯＫ」やマイクロソフト社の「マイクロソフトＩＭＥ」などが有名。

 

●ビックデータとは？？

ビッグデータ （ big data）とは、市販されているデータベース管理ツールや

従来のデータ処理アプリケーションで処理することが困難なほど巨大で複雑な

データ集合の集積物を表す用語である。

その技術的な課題には収集、取捨選択、保管^、検索、共有、転送、解析可視化が含まれる。

大規模データ集合の傾向をつかむことは、関連データの1集合の分析から得られる付加的情報を

別の同じデータ量を持つ小規模データ集合と比較することにより行われ、「ビジネスの傾向の発見

研究の品質決定、疾病予防、 法的引用のリンク 、犯罪防止、リアルタイムの

道路交通状況判断」との相関の発見が可能になる。

2012年、ガートナーは、次のように、その定義を更新した

「ビッグデータは、高ボリューム、高速度、高バラエティの情報資産のいずれか

（あるいは全て）であり、新しい形の処理を必要とし

意思決定の高度化、見識の発見プロセスの最適化に寄与する」

デジタル大辞泉の解説

膨大かつ多様で複雑なデータのこと。スマートホンを通じて個人が発する情報

コンビニエンスストアの購買情報、カーナビゲーションシステムの走行記録、医療機関の電子カルテなど

日々生成されるデータの集合を指し、単に膨大なだけではなく

非定形でリアルタイムに増加・変化するという特徴を持ち合わせている。

このようなデータを扱う新たな手法の開発により、2010年前後から

産業・学術・行政・防災などさまざまな分野で利活用が進み

意思決定や将来予測、事象分析が行われている。

出典：小学館
監修：松村明
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今回のケースでは消費者の膨大な入力データをもとに傾向を分析し提供することによって

よりよい日本語変換をもたらすというケースであったはずではあるが、それが結果として

消費者のプライバシーや個人情報を収集することによって消費者に不利益をもたらす可能性が

起こってしまったということだ。