第3回将棋電王戦第2戦目までの結果は?
●第3回将棋電王戦第2戦目はいったいどうなったのでしょうか?
第3回将棋電王戦のニコニコHP
上にあるHP上の対戦カードと結果のところからニコニコ動画の会員であることが条件ですが
試合結果を再現したものを見ることができます。
☆第3回 将棋電王戦
第1局目 棋譜
●先手 菅井竜也 五段
●後手 習甦
▲7六歩 △8四歩 ▲5六歩 △3四歩 ▲5八飛 △6二銀 ▲4八玉 △4二玉 ▲3八玉 △3二玉
▲5五歩 △4二銀 ▲7七角 △5二金右 ▲6八銀 △6四歩 ▲5七銀 △6三銀 ▲5六銀 △1四歩
▲2八玉 △7四歩 ▲1六歩 △4四歩 ▲3八銀 △3三角 ▲4六歩 △4三金 ▲7八飛 △7二飛
▲6六歩 △2二玉 ▲5八金左 △3二金 ▲6八角 △5四歩 ▲同 歩 △4五歩 ▲同 歩 △5四銀
▲5五歩 △同 銀 ▲同 銀 △同 角 ▲6七金 △5三銀 ▲7七角 △3三角 ▲4八飛 △4六歩
▲6五歩 △同 歩 ▲4六飛 △5五銀 ▲3六飛 △4二飛 ▲5七金 △5四銀 ▲4四銀 △同 金
▲同 歩 △4五銀打 ▲5三金 △4四飛 ▲2六飛 △5二歩 ▲5六歩 △6六銀 ▲同 金 △同 歩
▲5二金 △4八歩 ▲3九金 △4三銀 ▲5三金 △4九金 ▲同 銀 △同歩成 ▲同 金 △3五銀
▲5五銀 △2六銀 ▲同 歩 △7九飛 ▲3八銀 △8九飛成 ▲8六角 △3五桂 ▲4四銀 △同 銀
▲4三金打 △4九龍 ▲3二金 △1三玉 ▲4九銀 △2七銀 ▲3九玉 △6七歩成
まで98手で後手の勝ち
上にある棋譜のとおりに第一戦目はコンピューターの勝利でした。
コンピューターの強さを見せ付けた一番になりました。
第3回将棋電王戦では貸し出したソフトそのままで統一ハードを使い対戦するというルールだったのですが
http://blog.nicovideo.jp/niconews/ni045018.html
ニコニコのアナウンスでなんと、修正版を使おうとしていました。もともとのルールを主催者側が
円滑に進めたいから破りますといってしまったのですね。当然納得できない人が多く荒れました。
あくまでも強さに関することはいじることがないという動作安定のためという補則がついて今すが、プログラムが多少なりとも変われば
強さに変更がまったくないというわけにはいかないと思います。
実際に修正版のソフトと対戦したら佐藤六段ですが強さがかなり上がっていたので(まあ、プログラムを修正したからかわるのは当然ですが)
当然主催者へ苦情を入れました。
その結果として
http://blog.nicovideo.jp/niconews/ni045157.html
というアナウンスを出し、バグを抱えたままの元の状態での対戦?ということになりました。
対戦相手を2人用意され、どちらの対策をとればいいのか直前まで振り回された形になったので
一番の被害者は佐藤六段であったと思います。
が、それでも、今回のルールは人間に有利すぎる気もしますが、コンピューターは疲れもしませんし
プレッシャーで刺し間違えなどはしないですから
多少人間有利にしておいたほうがいいのかもしれません。
しかし、そこまでしないと人間はもうコンピューターに勝てないのか?そういった疑問はやはりわいてきます。
☆プロ棋士敗れる!やねうら王が勝利
ここまでいろいろありましたが、第2局目はやねうら王が勝ちました。
第3回 将棋電王戦
第2局目 棋譜
●先手 やねうら王
●後手 佐藤紳哉 六段
▲1六歩△3四歩▲7六歩△8四歩▲1五歩△8五歩▲7七角△4二玉▲6八銀△5二金右
▲6六歩△6二銀▲6七銀△3二玉▲6八飛△5四歩▲4八玉△3三角▲3八銀△2二玉
▲3九玉△1二香▲5八金左△1一玉▲3六歩△2二銀▲2八玉△7四歩▲5六銀△4四歩
▲3七桂△4三金▲4六歩△5三銀▲6五歩△3一金▲4七金△8六歩▲同 角△7五歩
▲2五桂△5一角▲7五歩△2四歩▲1三桂成△同 銀▲7四歩△2二銀▲1四歩△2五歩
▲6四歩△同 歩▲6五歩△同 歩▲6四歩△8三飛▲7三歩成△同 飛▲6五飛△7八飛成
▲6三歩成△1八歩▲5三と△1九歩成▲4三と△1六桂▲3七玉△6四歩▲同 角△6三香
▲2五飛△6四香▲4八金引△6七香成▲3二金△2四歩▲6五飛△7三角▲6四歩△4五歩
▲同 飛△8四角▲7五歩△同 角▲同 飛△同 龍▲3一金△同 銀▲4四角△2二金
▲1三歩成△同 香▲2三金△1二歩▲3二銀
まで95手で先手の勝ち
今回もコンピューター側が勝ちましたが、対策をある程度とってもプロに勝てるということは、コンピューター将棋の技術的進化のスピードを感じずにはいられません。
直前の私の予想ではプロ棋士有利というものでしたが、今のプログラムはコンピューターの機種によっても強さが変わりますし
差し手が同じ手をさしてもまったく同じように指してくるわけではないので
同じように指しても違った手が返ってくる、という部分でのソフトの優秀さが今回示されたと思います。
第2回将棋電王戦のときも思ったのですが、コンピューターの指し手は徐々に押していく手という感じですね。
真綿で首を絞めていくような将棋が多い気がします。徐々に差をあけられていき、人間に巻き返す隙を与えない将棋
といった感じの将棋でプロ棋士を封じていきます。
プラスを少しづつ重ねて、相手のミスをついて差をあけていく。そんな将棋だと思いました。
ミスをしないという強さが出ていたと思います。
ニコニコニュースで観戦記http://news.nicovideo.jp/watch/nw995987(筆者・先崎学)
で第一戦目の菅井竜也 五段 は練習で200戦ほど対戦しほぼ互角の対戦成績だったと言うことです。
と、いうことはある程度以上に対策がとりにくく、プロと同じぐらいの強さを持っていることは疑いない
事実のようです。
コンピューター将棋のハード、ソフトは向上していくのでその差は広がるばかりなのでしょうか?
それとも、コンピューターだから犯すミス、読み違いのようなものがあるのでしょうか?
そういった対策はほんとうにあるのでしょうか?
これからの見所はプロ棋士が意地を見せることができるのか?
残りの対局すべてプロ棋士が負けることも十二分にありえる気がしてきました。
どうなるのか来週も目がはなせません。
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